ドイツ取引所は、欧州のファンド流通プラットフォーム運営会社オールファンズ・グループを現金と株式を合わせて53億ユーロ(約9600億円)で買収する方向で独占交渉に入っている。

  27日の発表文によると、ドイツ取引所はオールファンズを1株当たり約8.80ユーロと評価する拘束力のない買収提案を行った。同取引所はブルームバーグ・ニュースが先に報じた内容を確認した。買収提示額は26日終値に対し約33%のプレミアムに相当する。

  買収提案は、1株当たり現金4.30ユーロとドイツ取引所の新株4.30ユーロ相当、さらに現金配当0.20ユーロで構成される。オールファンズの取締役会は全会一致で、ドイツ取引所との独占交渉入りを承認した。

  ただ、ドイツ取引所は、取引の成立は確実ではなく条件が変更される可能性もあると説明した。

  オールファンズは2年前にもプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資ファンドからの買収提案を検討したが、提示額が成長見通しを十分に反映していないとして数カ月で交渉を中止した経緯がある。

   ドイツ取引所も2020年にオールファンズの買収を検討したとブルームバーグ・ニュースは報じている。オールファンズは翌年に新規株式公開(IPO)を実施した。23年には、欧州取引所運営会社ユーロネクストが55億ユーロの買収提案を打診したものの、その後撤回している。

  関係者によると、最近では、CVCキャピタル・パートナーズも関心を示したものの、価格面で折り合わず交渉はまとまらなかった。CVC側はコメントを控えている。

  オールファンズは、ファンドマネジャーや販売会社向けに、取引・執行システム、データ分析、コンプライアンスサービスを提供している。

原題:Deutsche Boerse in Talks on €5.3 Billion Allfunds Deal (1)(抜粋)

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