ウクライナ軍の報道官は28日「フリアイポレ近郊で状況の制御を取り戻した」と発表したが、DEEP STATEは「報道官が常識に対する反逆を宣言した」「公開された映像は夏にクルスク方面で撮影されたもの」「現地で戦う兵士からも怒りの声が届いている」と批判した。

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DEEP STATEはリマン・シヴェルシク方面について27日「ロシア軍がセレブリャンカ集落内で支配地域を広げた」「ロシア軍がシヴェルシク北東郊外で支配地域を広げた」「T-0513を越えてディブロヴァ方向にグレーゾーンが伸びた」と、RYBARは28日「ロシア軍がヤロヴァ~ソスノヴェ郊外の森林地帯で前進した」「ロシア軍がコロディアジ南郊外で前進した」「ロシア軍がザリチネ西郊外で支配地域を広げた」「ロシア軍がディブロヴァ方向に支配地域を広げた」「ロシア軍がプラトニフカ北郊外で支配地域を広げた」と報告。

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RYBARは現地の状況について「ロシア軍はリマン北西の森林地帯でソスノヴェ方向に前進してヤロヴァを迂回しようとしている」「ザリチネ郊外でも西に向けて攻撃が続いている」「以前は渓谷に沿った攻撃だったが現在はもっと広範囲の攻撃が行われている」「リマンではマスリャコフカ地区を起点に市内侵入を巡って激しい戦闘が続いている」「砂利採取場を制圧してディブロヴァ郊外でも足場を築くことに成功した」「ヤムピリからオゼルネ方向への前進は敵の防衛陣地によって遮られている」「敵は増援を送り込んで状況の安定化を図っているものの、ロシア軍の他方面での成功を背景にウクライナ軍の状況は悪化している」と指摘。

DEEP STATEは以前「ロシア軍はリマンを迂回するため防衛ラインの弱点を探し出そうとしている」と、RYBARは「ロシア軍はディブロヴァやスタルイ・カラヴァン方向にも攻勢を展開しており、ここを突破できればウクライナ軍の防衛体制を崩し、スラビャンスク・クラマトルスク都市群に向けた戦いに向けて一歩前進するだろう」と述べており、リマン北西方向の評価は一致していないもののディブロヴァ方向の評価は概ね一致し、リマンの状況はじわじわと良くない方向に向かっている。

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DEEP STATEはフリアイポレ方面について27日「ゼレンイ・ハイとヴィソケを守っていた第102旅団の大隊は指揮系統を失い、何をすべきか分からなくなった兵士らは全員で撤退を開始し、この出来事はフリアイポレを今月中に失う可能性に発展する可能性があった。この状況を素早く把握した司令部は第225旅団と機械化旅団から部隊を派遣し、フリアイポレ近郊に防衛ラインの構築を開始した。この素早い決定が功を奏して状況が安定している。指揮系統の混乱もほぼ解消され、フリアイポレ方向へのロシア軍の前進を大幅に遅らせた」と報告。

南部防衛軍のヴォロシン報道官も「ある部隊がフリアイポレ近郊の陣地から無断で撤退したため、その後方に陣取る部隊は遮蔽物のない状態で敵の攻撃に晒され、ロシア軍はフリアイポレ防衛の側面を突破することが出来た」と、28日「第33機械化旅団を含む部隊がフリアイポレ近郊で敵の攻撃を阻止し、この方向の状況に関する制御を取り戻した」と発表したが、その証拠として公開した映像は夏にクルスク方面で撮影された第33機械化旅団のもので、DEEP STATEは「報道官が常識に対する反逆を宣言した」と批判した。

“南部防衛軍の報道官はクルスク方面で撮影された第33機械化旅団の映像をフリアイポレ近郊における安定化として発表した。このような行動は嘘を嫌うコミュニティ全体から怒りを買っただけでなく、フリアイポレ方面で戦う兵士からも怒りの声が届き始めた。フリアイポレに急遽増援として派遣された部隊について詳しく説明しなかったが、報道官は別の戦場で戦っている第33機械化旅団を安定化に寄与した部隊として大々的に紹介している。報道官は急遽増援を派遣することになった原因について何も述べていない”

“さらに我々が提供する情報を否定する絶え間ない茶番劇も続いている。それ自体は別に問題ではないものの、翌日には彼ら自身がその情報(第102旅団の大隊が無断撤退した件)を認めている。ウクライナ軍は捕虜が銃殺されたことをなぜ否定するのか、友軍による誤射が発生したことをなぜ否定するのか、彼らにとっては「ウクライナ軍内部にNKVDの阻止部隊が存在して混乱を引き起こされた」という方が性に合っているのか、問題を黙殺することで問題が解決するとでも思っているのか、同じ問題を抱えた部隊が同じように逃げるとは考えないのか”

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DEEP STATEは28日までに「ロシア軍がフリアイポレ東郊外のポケットを占領した」「ロシア軍がリヴノピリヤ周辺で支配地域を広げた」と、RYBARは「ロシア軍がP-85東側の農地で前進した」と報告し、DEEP STATEは第102旅団の大隊が無断撤退した原因について以下のように説明している。

“このような事態が生じた原因は通信手段の欠如で、その責任は第102旅団の大隊指揮官にある。この指揮官は濃霧の中で2個中隊相当の敵が襲撃してきたことすら認識しておらず、隣接する部隊に連絡する手段すら確保していないかった。この時点で第102旅団の指揮官らは部隊に関する意思決定をほぼ放棄しており、隣接する部隊と調整なく行われた撤退は友軍による誤射まで引き起こした。これらの問題は現在解決して兵士らは状況を安定させるために努力している”

因みにRYBARはウクライナ軍の混乱と過去映像の公開について嘲笑しながら「フリアイポレ近郊での成功は事実で、市内の建物への初接触も1週間以上前に起こり、敵は今頃になって問題の深刻さを理解し始めたようだ」「但し、フリアイポレ市内を赤く塗りつぶすのは時期尚早だ」と指摘した。

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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України

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