ブラジルの国営石油会社ペトロブラスは、国際原油価格が低迷する状況下でのキャッシュフロー保全を目的に、次期5カ年投資計画の規模を2%削減し1090億ドル(約17兆円)に縮小すると発表した。 

  同社は、総資本支出のうち910億ドルを進行中のプロジェクトに充てるが、そのうち100億ドルは財務分析を経て予算承認を受ける必要があるという。残りについては「成熟度が低い」として、現在も分析中だと27日の提出書類で明らかにした。

  2026年に大統領選挙を控えていることもあり、同社は現在、高い経済成長を志向する政府と、高配当・債務圧縮を求める投資家の間で板挟みになっている。資本支出を削減することで、低迷する原油価格への耐性を高め、株主還元を支える可能性はある。 

  同社の投資計画はブラジルで重要な政治的側面を持つため、投資家の注目度は高い。同社の収益は連邦予算の主要な資金源になるからだ。同社が5カ年投資計画を縮小するのは、23年にルラ大統領が返り咲きを果たしてからでは初めてだ。 

  従来の投資計画は、1バレル=83ドルを前提としていたが、現在のブレント原油価格は約63ドルで取引されている。

原題:Petrobras Trims Five-Year Plan to $109 Billion on Low Prices (1)(抜粋)

WACOCA: People, Life, Style.