ペルー裁判所、カスティジョ元大統領に11年余の禁錮刑判決

写真はカスティジョ元大統領。3月、リマの裁判所で撮影。REUTERS/Sebastian Castaneda

[リマ 27日 ロイター] – ペルーの裁判所は27日、2022年に議会の解散を図った後に罷免され、クーデター未遂と共謀の疑いで起訴されたカスティジョ元大統領に対して禁錮11年6カ月の判決を下した。検察は禁錮34年を求刑していた。

カスティジョ元大統領は先週の最終弁論でクーデターの容疑を否定し、議会を解散しようとした際には文書を読み上げただけで、それがどのような結果を招くのかについては関知していなかったと訴えていた。

カスティジョ元大統領の失職を受けて、同氏の支持が厚い貧困地域を中心に反政府抗議行動が広がり、数十人が死亡した。

ペルーでは前日にビスカラ元大統領も、就任の数年前に賄賂を受け取った罪で禁錮14年の判決を受けており、これまでに大統領経験者の5人が収監された。汚職スキャンダルなどによる弾劾や辞任により、2018年以降6人の大統領が職を追われ、カスティジョ元大統領の後任のボルアルテ氏も先月に国会で罷免された。

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