ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.11.26 11:26

韓国は施工技術でも認められた。ジュベイル港岸壁の工事責任者だったチョン・チョンボムさんの証言だ。「近所でオランダも港湾工事をしていた。われわれがブロックで積んだ岸壁は定規で書いたようにまっすぐだった彼らはガタガタだった。オランダとサウジアラビアの関係者らがわれわれの岸壁の写真を撮っていったりもした」。

労働者はつらい環境に耐えた。「気温50度では冷たい水を飲み干してものどの渇きは癒えなかった。むしろ温かいお湯に効果がありみんな魔法瓶を持っていた」(チョン・チョンボムさん)、「砂嵐が吹くと細かい砂がテープを張った食堂の窓枠を越えて入ってきた。そんな時はごはんに水を注いで揺らし砂を沈めてから食べなければならなかった」(クォン・ヒョクチャンさん、リビア大水路工事参加)。建設労働をするのに苛酷な環境だったが韓国の2~3倍に達する賃金が「ニンジン」の役割をした。

韓国は中東建設を通じてドルを稼ぎ、勤勉さと「パリパリ(速く速く)」のイメージを構築した。82年には中東で米国に次いで建設2位を記録した。建設会社は中東で稼いだ資金で韓国の不動産開発を進め内外で全盛期を謳歌した。

中東建設は韓国の外交まで変えた。外交部経済協力課長だった申斗柄(シン・ドゥビョン)元駐イタリア大使はこのように話す。「中東に進出する前の韓国外交は3種類だった。北朝鮮に対抗する支持勢力を得る非同盟外交、コリアゲートのような紛争が起こった際に収拾する火消し外交、大使館ごとに割り当てられた輸出目標を満たす輸出外交だ。ところが中東建設を支援しながら資源外交とともに多方面を合わせた経済協力外交が芽生えた」。

海外で超大型土木・建設工事をし、韓国で63ビルディングなどを建設して建設会社は技術を着々と蓄積した。韓国人の手でランドマークを建てることになった。世界で最も高いビルであるドバイのブルジュハリファ(828メートル)と2番目に高いマレーシアのムルデカ118ビル(679メートル)はサムスン物産が建てた。世界で最も長い吊り橋であるトルコのチャナッカレ大橋(4.6キロメートルの)はDLE&CとSKエコプラントの共同作品だ。2009年にアラブ首長国連邦、今年はチェコで「プラント建設の決定版」という原発建設を受注した。現在韓国は海外建設で中国、フランス、スペイン、米国に次いで世界5位だ。

◇韓国カルチャーと医療融合した都市事業モデル開発

浮沈も体験した。初期には中東への依存度が激しく、国際原油価格が下がると仕事が大きく減った。いまは技術力を基に北米や欧州のような先進国にも進出している。2020年代に入ってからは北米と欧州の割合が25%台で推移している。

世界で競争はますます激しくなっている。2010年に715億ドルを受注した海外建設実績は最近300億~400億ドルで推移する。2010年代初期に収益性を考慮せず規模を拡大しようと見境なく受注して大規模不良を体験した反作用でもある。収益性ある事業を選んだため売り上げ規模が減った。しかしこれがすべてではない。賃金競争力が消えてから久しく、施工能力は中国が追撃しており、付加価値が大きい設計分野はまだ先進国に追いついていない。

韓国建設産業研究院のソン・テホン建設技術・管理研究室長は「世界的トレンドである投資開発事業の能力もやはり不足している」と指摘した。投資開発事業とは建設会社が直接資金を投じて施設や道路などを作り運営収益を得る方式だ。韓国の民資高速道路のようなケースだ。ソン室長は「海外投資開発事業拡大に向け資金動員力と完工施設運営ノウハウを育てなければならない」と付け加えた。

海外建設協会の韓晩喜(ハン・マンヒ)会長は「炭素中立パラダイムに合わせ原発と再生エネルギーインフラ輸出を増やす。海外で関心が高い韓国文化や医療技術などを都市開発と融合するモデルも作ってみたい」と話した。

<創刊企画「大韓民国トリガー60」(54)>炎天下で砂混じりのごはん食べ昼夜工事…海外建設1兆ドルの礎になった(1)


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