
韓国銀行(中央銀行)。11月30日、ソウルで撮影。REUTERS/Kim Hong-Ji
[ソウル 27日 ロイター] – 韓国銀行(中央銀行)は27日、政策金利を予想通り2.50%に据え置いた。通貨ウォンの低迷で追加緩和の余地が縮小しているほか、政策当局は首都ソウルの不動産市場を抑制する政府の対策を見守っている。
ロイターがまとめたエコノミスト調査では36人中32人が据え置きを予想していた。
中銀は今年の成長率とインフレ率予測をそれぞれ1.0%と2.1%に引き上げた。来年の成長率は1.8%、インフレ率は2.1%と予測している。
アナリストらは、政策当局がウォン安やソウルの住宅価格上昇による金融安定リスクの高まりを一段と注視すると見込み、次回利下げ時期の予想を今年終盤から来年第1・四半期に後ずれさせた。
個人や年金基金による米国株購入を背景に、ウォンは今四半期に4%近く下落。ソウルのマンション価格は11月17日までの週に0.2%上昇し、利下げを再開すべきか検討する中銀にとって難しい判断となっている。
シンヨン証券のエコノミスト、チョ・ヨング氏は「李在明大統領が中銀による10月の金利据え置きを支持すると発言したように、韓国政府は為替の安定と不動産価格抑制を強調している」とし、「中銀がこれに反して利下げを再開するとは思わない」と述べた。
李昌ヨン総裁は0210GMT(日本時間午前11時10分)から記者会見を行う。
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