メキシコCPI、11月前半は予想上回る コアインフレが高止まり

写真はスーパーマーケットの買い物客。10月7日、メキシコ・シウダー・フアレスで撮影。REUTERS/Jose Luis Gonzalez

[メキシコ市 24日 ロイター] – メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)が24日発表した11月前半の消費者物価指数(CPI)は前年同期比3.61%上昇した。コアインフレの高止まりで予想を上回った。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は3.56%上昇だった。

メキシコ中央銀行の理事らは、経済の弱さからインフレが抑制されると見込まれるものの、コアインフレを押し上げている物価上昇圧力が喫緊の懸念材料となっていると指摘した。

変動の大きい食品とエネルギー価格を除いたコアインフレ率は前年比4.32%上昇し、前月の4.24%から伸びが加速した。

前月からは0.4%上昇。シティは、13─17日に行われた値引きキャンペーンに関連したコアインフレの下押し圧力が抑制要因になったと分析した。

バンコ・ベースの経済分析ディレクター、ガブリエラ・シラー氏は、「中長期的な総合インフレ率の動向を決定付けるコアインフレ率は、明確な減速兆候を示していない」とXに投稿した。

シティはノートで、コアインフレ率の高止まりを受けても、中銀が12月に政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げると予想。ただ「その後の利下げはよりデータに左右される」とした。

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