イスラエルは23日、レバノンの首都ベイルートに異例の空爆を行い、イスラム教シーア派組織ヒズボラの軍事部門トップを殺害したと発表した。およそ1年前の停戦合意が揺らいでいる。
イスラエル軍はベイルート南郊ダヒエで、ヒズボラのアブ・アリ・アルタバタバイ参謀総長を殺害したと明らかにした。最高指導者ナイム・カセム師に次ぐナンバー2に当たる人物だ。
レバノン保健省によれば、ダヒエで日中に行われた今回の攻撃は数カ月ぶりのもので、5人が死亡、28人が負傷した。
🔴 ELIMINATED: Haytham Ali Tabatabai, Hezbollah’s Chief of General Staff, in the Beirut area.
Tabatabai, a veteran operative since the 1980s, commanded the Radwan Force, led Hezbollah operations in Syria, and entrenched its operational and combat capabilities.
During the war… pic.twitter.com/mCllkJOole
— Israel Defense Forces (@IDF) November 23, 2025
イスラエル首相府は、イランの支援を受けるヒズボラの能力強化を同参謀総長が進めていたとし、その活動を阻止するために攻撃を命じたとしている。
ヒズボラは声明で、イスラエルの攻撃でアルタバタバイ氏が死亡したことを確認したとし、その死はジハード(聖戦)に従事する戦士たちを奮い立たせるだろうと述べた。

イスラエルによる攻撃を受けた現場(ベイルート近郊ダヒエ 23日)
Photographer:Ibrahim Amro/AFP/Getty Images
原題:Israel Kills Hezbollah Chief in Beirut as Truce Wavers (3)(抜粋)

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