日本をGDPで抜いたドイツ人の働き方は日本とどう違うのか。ドイツ出身のサンドラ・ヘフェリンさんは「ドイツの働き方はどこまでも『効率重視』で、仕事の目標が達成できていれば、どこで働くか、いつ働くかなどについてうるさくは言わない。子供がいる40代の女性もチームリーダーとしてフレキシブルに働いている」という――。


※本稿は、サンドラ・ヘフェリン『有休取得率100%なのに平均年収が日本の1.7倍! ドイツ人の戦略的休み方』(大和出版)の一部を再編集したものです。



40代ドイツ人女性の朝のルーティン

近年、特にコロナ禍が終わってからというもの、ドイツでは「仕事における自由さ」、それも会社に属している従業員の立場の人の自由さが目立っています。


ドイツの働き方はどこまでも「効率重視」で、仕事の目標が達成できていれば、どこで働くか(場所)、いつ働くか(時間)などについてうるさくは言わないのです。


このような働き方であってもドイツは日本をGDPで抜いたのですから「自由な働き方」は侮れません。


リサさん(Lisaさん、40代、女性、家族と同居)、ドイツ在住。

チームリーダーとしてフルタイムで勤務。


リサさんは2007年から建設機器やクイックヒッチの会社の人事部で事務をしており、2012年からはチームリーダーを務めています。


彼女が担当しているのは社員のペイロール(給料支払簿)です。



・リサさんの朝のルーティン

「休暇の過ごし方」や「働き方」の本題に入る前に、リサさんに仕事がある日の「朝のルーティン」について聞いてみました。


ざっと紹介すると、6時半にシャワーを浴び、6時45分に子供(8歳の息子)を起こして、息子が学校の休み時間に食べるPausenbrot(ハムやサラダなどを挟んだパン)を作ってタッパーに入れます。


サンドイッチを袋に入れる女性

写真=iStock.com/Katelin Kinney

※写真はイメージです


面倒な業務を先に片づける

長年の習慣で、リサさんは朝ご飯を食べる習慣はなく、コーヒーも飲まないとのこと。


リサさんが毎朝思い出すようにしているのは、Eat that frogという英語の言い回しです。


日本語に直訳すると「蛙を食え」ということですが、要は「不愉快な仕事から先に片づけろ」という意味。


つまり、長年働いてきたリサさんが実感しているのは、「後回しは精神衛生上よくない」ということです。


したがってリサさんは、一番面倒な業務を先に片づけるようにしています。


そうすると、その後の1日を気持ちよく過ごせ、そのほかの業務にも手が回り、生産性も上がると感じています。


1日がスタートするときに「自分にとって嫌なこと」「自分にとって精神的にハードルの高いこと」に思いきって取りかかる。


すると、その用事が片付いた瞬間に、それが「自分の中の成功体験」となり、その後の1日においてモチベーションを保ち続けることができます。


WACOCA: People, Life, Style.