ルーカス・パケタ 写真:Getty Images

 プレミアリーグのウェストハム・ユナイテッドが攻撃面での改善を模索する中で、複数の動きが一つにつながっている構図が見えてきたようだ。

 UKメディア『Sport Witness』は、ブラジルメディア『Bolavip』の報道を引用して、ウェストハムがブラジル代表のMFルーカス・パケタの売却を進める時期と判断していると伝えた。

 同選手とウエストハムの契約は2027年6月まで残っているが、クラブは1月に同選手の売却を実行し、その資金で新たなフォワードの選手への再投資を考えているようだ。ウエストハムが獲得を検討しているのは、ブラジル1部のクルゼイロで活躍するFWカイオ・ジョルジだと伝えられている。

 クルゼイロでプレーする23歳のカイオは今2025/26シーズンに好調を維持しており、複数の欧州クラブが視察を進め、アストンビラも11月にスカウトを派遣したとのことだ。カイオはプレーに集中しており、移籍判断は代理人に任せているとのことだ。

 カイオは2021年に若くしてユベントスへ移籍したが出場機会をつかめず、2024年にブラジルへ復帰し、リズムを取り戻した経緯がある。欧州再挑戦の意思を持ちながらも、クルゼイロは提示額が基準に達した場合のみ移籍を議論する方針で、交渉開始には3500万ユーロ(約63億円)が必要と伝えられている。

 一方で、フラメンゴはパケタの復帰を強く求め、約3000万ユーロ(約54億円)の提示を用意し、過去に2度の本格的交渉が行われたとのことだ。交渉が本格化したのは賭博問題で揺れた時期と、プレーが許可された後の2つの時期だったとのことだ。

 パケタは、賭博問題時のウェストハムへの敬意から移籍を強く迫る選択を取らなかったが、フラメンゴへの道は閉ざしていない姿勢を示していると『Sport Witness』は伝えている。

 ウェストハムはパケタ売却で得た資金をカイオ獲得へ充てる方針を持ち、双方の動きが水面下で連動しながら1月の移籍市場の焦点になっているようだ。

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