
米ニューヨーク証券取引所(NYSE)のフロアで11月19日撮影。REUTERS/Brendan McDermid
[ニューヨーク 20日 ロイター] – 米国株式市場は序盤の上げから急反落して取引を終えた。半導体大手エヌビディアの決算を受けたハイテク株の上昇が後退した。米雇用統計を受けて、連邦準備理事会(FRB)の12月追加利下げを巡る不透明感が高まった。
ナスダック総合(.IXIC), opens new tabは9月11日以来の安値、S&P総合500種(.SPX), opens new tabは9月10日以来の安値で引けた。投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数、VIX)(.VIX), opens new tabは4月24日以来の高水準を記録した。エヌビディア(NVDA.O), opens new tabは一時5%値上がりしていたが、3.2%下落して引けた。ほとんどの半導体関連株もマイナスで、フィラデルフィア半導体指数(.SOX), opens new tabは4.8%下落した。ナスダックとダウ工業株30種(.DJI), opens new tabは一日の変動幅が1000ポイントを超えた。ナスダックの日中高値と安値の差は4.9%ポイントで、日中の変動幅としては関税を巡り市場が動揺した4月9日以来最大となった。
企業による巨額の人工知能(AI)支出を巡る懸念からテクノロジー株の割高感が意識されており、ナスダックは10月に付けた最高値から大きく値を下げている。
米労働省が20日発表した9月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月から11万9000人増加し、エコノミスト予想の5万人増を大幅に上回った。一方、失業率は4.4%と前月の4.3%から悪化し、2021年10月以来約4年ぶりの高水準に達した。
アージェント・キャピタル・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジェド・エラーブロック氏は「エヌビディアの決算の好調さと、AI投資に対する最近の懐疑的な見方から、きょうの市場は上昇すると予想していた。エヌビディアの決算は明らかにそうした懸念を払拭した」と語った。
相場が反転した要因を特定するのは難しいが、同氏は「ここ2週間ある種のディフェンシブな売買が続いていたので、その継続かもしれない」と語った。
S&P総合500種(.SPX), opens new tabの主要セクターで上昇したのは主要消費財(.SPLRCS), opens new tab(1.1%高)のみ。情報技術(.SPLRCT), opens new tabの下げ(2.7%安)が最大だった。エヌビディアは19日に発表した第3・四半期決算で売上高が市場予想を上回った。第4・四半期の売上高見通しも予想を超えていた。
同社のジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)はアナリストとの電話会見で、AIに関する懸念をかわし、「われわれには全く異なるものが見えている」と述べた。
小売り大手ウォルマート(WMT.N), opens new tabの株価は6.5%上昇。今年2度目となる通期業績予想の上方修正や、ニューヨーク証券取引所からナスダック市場への上場変更を12月に決定したことを受けた。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.25対1の比率で上回った。ナスダックでも3.07対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は214億5000万株。直近20営業日の平均は199億4000万株。
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