みずほフィナンシャルグループ(FG)はインドでの事業拡大に本腰を入れる。同社初の外国人副社長となったスニール・バクシー氏がブルームバーグとのインタビューに応じ、法人取引や投資銀行の分野でインド市場の成長取り込みを狙うと明らかにした。

  人口減少や伸び悩む経済成長など構造的な課題を抱える日本に対し、インドは世界最大の人口を誇り、大きな成長が見込める。軒並み最高益の業績を見込む3メガ銀行グループは将来の成長につながる新たな利益の芽を求めてインド市場に熱い視線を送る中、戦略には違いも見え始めた。

  みずほFGは注力テーマの一つに、グローバルな法人・投資銀行ビジネスを掲げる。バクシー氏はインドでも「われわれが世界的に目指す方向性を反映すべきで、焦点を絞る必要がある」として、同分野に重点を置く考えを示した。

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みずほFGのバクシー副社長(都内、11月12日)

Photographer: Taiga Uranaka/Bloomberg

  複数の関係者によると、みずほFGはインドの投資銀行アベンダス・キャピタルを買収する方向で最終調整している。インドでグローバルにまたがるM&A(企業の合併・買収)案件での助言業務などを強化する狙い。バクシー氏は、具体的な取引案件についてのコメントは控えた。

  同氏は米銀シティグループに30年以上勤務するなどして、2019年にみずほFG傘下の英現地法人みずほインターナショナルの社長兼最高経営責任者(CEO)として入社した。今年4月にみずほFGの副社長に就いた。

  インド出身で深いルーツを持つだけでなく、欧米での勤務経験で培った豊富な人脈への期待が大きい。みずほFGはバクシー氏を中心に、M&Aなどでアジア、米州、欧州の地域間連携を強化している。バクシー氏は「国際事業を展開している日本の銀行から、真にグローバルな銀行へと転換したい」と語った。

  インドには日本以外の海外からの資金も集まる。バクシー氏は「中東などほかの地域からもインドへの関心が非常に高い」と強調した。今後、国境をまたいだM&Aが盛んになると見込まれる。複数の国や地域を連携させることで多くの取引を扱い、収益に反映させたい考えだ。

  一方、ライバルの三井住友FGや三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は個人向け分野での投資に注力している。三井住友FGはインドのイエス銀行に2900億円を投じて約25%を出資した。関係者によると、MUFGもインドで個人向け金融を手掛けるノンバンクへの出資を検討している。

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