MI5、中国スパイがヘッドハンター装い英議員に接触と警告

ロンドンのエリザベス・タワー(通称ビッグ・ベン)と国会議事堂。2024年2月撮影。REUTERS/Toby Melville

[ロンドン 18日 ロイター] – 英国内の情報活動を担う情報局保安部(MI5)は18日、中国の工作員が英議会の議員に対して情報収集や影響力行使を試みていると新たに警告した。

議員らは、中国のスパイが接触するためにヘッドハンターや企業を装って近づいていると伝えられた。2人が中国政府のための「大規模な支援活動」を目的にビジネス向け交流サイト(SNS)リンクトインを通じて接触してきたという。

英下院と上院の議長は、中国国家安全省が「われわれのコミュニティ内の人物に積極的に接触している」とMI5から説明を受けたと述べた。

ジャービス英安全保障担当相は議会でこの警告について、中国政府が英国の政治に干渉しようとする「秘密の計画的な試み」を明るみに出したとし、政府が脅威に対処するため防諜計画を作成すると述べた。「MI5は、中国の情報将校らがこうした活動をしており、しばしば偽装企業や外部のヘッドハンターを隠れ蓑にしていると報告している」と語った。

在ロンドン中国大使館の報道官は声明で「われわれは英国側のこのような卑劣な行動を強く非難し、厳重に抗議した。虚偽の非難と自己誇大の茶番をただちに中止し、中国と英国の関係を損なう誤った道をさらに進まないよう強く求める」と述べた。

英国の検察当局は9月、国会議員を中国のためにスパイしたとして起訴された英国人2人の事件について、英政府が国家安全保障上の脅威だと示す明確な証拠を提出しなかったことを理由に取り下げた。野党議員はスターマー首相が国家安全保障よりも対中関係の改善を優先したと批判したが、政府は否定している。

英政府はまた、ロンドンでの大規模な中国大使館の新設を承認するかどうかを数週間後に決めなければならない。この問題については、大使館の新設が安全保障上のリスクになるとの声があがっている。

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Sam Tabahriti

Sam Tabahriti is a UK breaking news correspondent covering general and political news for Reuters. He has over five years of experience covering general news and three years covering business and legal news. He is also a keen cyclist and photography enthusiast.

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