トランプ米大統領は、米国への麻薬や移民の流入を批判し、中南米での軍事作戦を拡大する意向を示唆した。ベネズエラ、コロンビア、メキシコへの攻撃を検討する可能性があるという。

  トランプ氏はここ数日、国防総省が麻薬密輸に関与しているとする船舶への一連の攻撃に続き、カリブ海への海軍増派を指示。これはベネズエラのマドゥロ政権に対する軍事行動の準備との観測を呼んでおり、ワシントンでは議会の承認なしに軍事紛争を拡大する可能性への懸念が高まっている。

  トランプ氏は17日、大統領執務室で「ベネズエラには対処が必要だ」と明言。同地域での軍事作戦を排除するかとの質問への回答は避けた。

  週末には記者団に対し、今後の方針について「ある程度」決めていると語ったが、詳細は明かさなかった。17日にはマドゥロ氏との直接対話に「おそらく」前向きになるとする一方、「ベネズエラを統治している人々は好きではない」とくぎを刺した。

Gerald R. Ford Carrier Strike Group and U.S. Air Force B-52 Joint Operations

海上を航行する米原子力空母「ジェラルド・R・フォード」空母打撃群。米海軍提供(11月13日)

Source: Getty Images North America

  その後、メキシコについても「満足していない」と言及。麻薬問題に対処するため、米軍による攻撃や派兵を検討すると発言した。長年のパートナー国に対するこうした措置は、地域の緊張を劇的に高めることになる。

  メキシコへの攻撃の可能性についてトランプ氏が「私としては構わない」と容認する姿勢を見せたことを受け、メキシコ・ペソはこの日の安値まで下落した。メキシコ外務省からのコメントは得られていない。

  トランプ氏は、麻薬流通を阻止するために軍事行動を取ることを「誇りに思う」としつつ、実施の際は議会承認を求める意向を示した。

  「民主党も共和党もクレイジーでなければ賛成するだろう。民主党側は少しクレイジーだ」と述べた。

  トランプ氏はまた、コロンビアのコカイン生産施設を標的とする用意があるとも語った。

原題:Trump Airs Frustration With Latin America as Forces Assemble(抜粋)

— 取材協力 Eric Martin and Gonzalo Soto

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