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Reuters

掲載日

2025年11月14日

百貨店運営会社ソシエテ・デ・グラン・マガザン(SGM)は金曜日、フランス各地で予定していたシェインのコンセッション(売り場)5店舗の開業を延期すると発表した。パリ店で一部の来店客が価格を高すぎると受け止めたことを受け、戦略の見直しを進めているためだ。

フランス・パリのLe BHV Marais(Bazar de l'Hotel de Ville)百貨店内にオープンした、中国のオンライン・ファストファッション小売業者シェインの初の実店舗スペースで商品を見る客=2025年11月5日フランス・パリのLe BHV Marais(Bazar de l’Hotel de Ville)百貨店内にオープンした、中国のオンライン・ファストファッション小売業者シェインの初の実店舗スペースで商品を見る客=2025年11月5日 – REUTERS/Sarah Meyssonnier

シェインとしては初の実店舗スペースは先週、SGM傘下のBHV百貨店(パリ)にオープンし、数千人のお買い得目当ての来店客を呼び込む一方、他の小売業者から広範な反発を招いた。

開店初日にパリのシェイン店舗を訪れた客の中には、オンラインで見慣れた価格より高い設定に驚いた人もいた。
例えば、フェイクレザーのショートパンツは41.03ユーロ(47.7ドル)、ニットカーディガンは22.99ユーロ、より高価格帯のMOTFブランドのジャケットは64.99ユーロと、価格帯はZARAに近く、シェインのフランス向けサイトに掲載されている類似商品より高めだった。

SGMとシェインは微妙な綱渡りを強いられている。中国企業であるシェインの「超低価格」は、フランスの小売業者や政治家が向ける批判の的であると同時に、熱心な顧客を惹きつける最大の魅力でもあるからだ。

SGMは地方の百貨店でシェインにより広い売り場を確保し、低価格帯の商品に加えて、MOTFなどのより「プレミアム」な衣料品も幅広く展開できるようにする方針だと、同社広報はロイターに述べた。「開業は数日先送りし、関係者で協議のうえ、品揃えを改善し、売り場を拡大し、より低価格で提供したい」としている。

SGMは当初、今後数週間のうちに地方百貨店でシェインの売り場を順次開設するとしており、11月にディジョン、ランス、グルノーブル、12月初旬にはアンジェとリモージュでの開業を予定していた。

「当面は、オープン以来大きな成功を収めているBHVパリ店での顧客体験の向上に注力することを、SGMと協議のうえ選択しました」と、延期に関する声明でシェインは述べた。開業の新たな日程は、SGMとシェインの広報によれば、まだ決まっていない。

パリ店のオープン当日には、同社のマーケットプレイスで子どもに類似したセックスドールや禁止武器が販売されていたとして、フランス財務省がオンライン・プラットフォームの停止手続きに着手したが、その後、手続きは停止され、同省はシェインを引き続き厳重に監視すると付け加えた。さらに、SGMの地方百貨店はBHVブランドでも展開される見通しで、これはシェインとの提携を公に批判していたギャラリー・ラファイエットとSGMがフランチャイズ契約を解消したことを受けた対応だ。

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