浮立面の制作を実演する中原博和さん(左)=佐賀市の「SAGA MADO」

 コムボックス佐賀駅前(佐賀市)の「SAGA MADO(サガマド)」で14日、浮立面制作の実演会が行われた。中原恵峰工房(鹿島市)の中原博和さん(59)がノミと木づちを巧みに操って彫り進め、買い物客が「すごい」「良い香り」と話しながら見入っていた。

 クスノキを鬼の形に大まかに整える「粗彫り」を行った。施設内にはクスノキの爽やかな香りが広がり、足を止めた買い物客が感心しながら写真を撮っていた。

 佐賀市金立町の70代女性は「昔から浮立面は好きだったが、作る様子は初めて見た。堅い木材を正確に彫るのは相当な技術」と話した。

 実演会は、鹿島市の特産品を紹介する「鹿島フェア」の一環で実施された。フェアは17日までで、新油屋の「稲荷ようかん」や安冨清月堂の「鬼面もなか」など同市の14事業者の商品53点を展示・販売している。(小島発樹)

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