マクロン仏大統領はフランスが議長国を務める2026年の主要7カ国(G7)首脳会議に中国の習近平国家主席を招待することを検討しており、この構想について一部の同盟国と協議した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  マクロン氏は12月に中国を訪問することも検討しているという。仏大統領府の関係者はコメント要請に対し、フランスは世界の不均衡是正に向けて協力する意思のある主要新興国に関与したいと考えていると述べた。

  関係者によると、フランス当局者はこの構想をドイツ側に非公式に持ちかけており、ドイツ政府はおおむね支持する姿勢を示している。

  仏エビアンで来年開催予定のG7サミットに習主席を招くとなれば、マクロン氏にとっては大胆な一手となる。フランス国内での政権運営は厳しさを増しており、国際舞台で大国の指導者として存在感を示すことは、マクロン氏にとって残された数少ない政治的な切り札だ。

  またG7は存在感を失いつつあるほか、月内に南アフリカで開催される主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)についてはトランプ米大統領が全面的ボイコットを表明した。こうした状況の中で、トランプが直接関与することを望む相手がいない、欧州中心のG7をマクロン氏は再定義したい考えだ。

  近年のG7会合では、影響力を増す中国への対応が主要テーマとなっており、具体的には中国発のサプライチェーンの混乱をどう防ぐかや、ロシアのウクライナ侵攻を支える中国の動きをどう抑止するかが議題に上がった。そのため、マクロン氏がこの外交上の奇策を実現した場合、議論は緊張をはらむものになる可能性が高い。

  一方で、習主席が招待を受け入れるかどうか、あるいは他のG7加盟国がこの動きに賛同するかどうかは不透明だと、複数の関係者は述べている。

Emmanuel Macron shakes hands with Xi Jinping during a bilateral meeting on Nov. 19.

左から首脳会談を行うマクロン氏と習主席

撮影:ルドヴィック・マラン/AFP/ゲッティイメージズ

 

原題:Macron Floats G-7 Summit Invite for China’s Xi Jinping Next Year(抜粋)

— 取材協力 Jorge Valero and Michael Nienaber

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