ブルー・ウォーター・オートノミーが製造した無人戦艦のイメージ図。ブルー・ウォーター・オートノミーの無人艦船のイメージ図。Blue Water Autonomyアメリカ海軍は長距離航行が可能な無人艦船の導入を検討している。アメリカのある企業は、さまざまなミッションに使用できる中型艦船を開発中だ。ブルー・ウォーター・オートノミーは、このプロジェクトの大きな一歩となる同社の技術の水上試験を行った。

アメリカ海軍が中国との戦争の可能性に備える中、その戦いに最適な艦船を見つけることが大きな課題となっている。

長距離無人艦船は太平洋での戦いを変え、兵士を危険から遠ざけながら、海軍の活動距離を拡大する可能性を持つ。海軍のニーズを念頭に、これらの艦船の製造を行うアメリカのある企業は、自社の技術の水上での試験に成功し、革新的な艦船の実現へ大きく近づくステップを踏んだと述べている。

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ブルー・ウォーター・オートノミー(Blue Water Autonomy)は、大型で長距離航行可能な交換式艦艇システムを反復的に海上試験する初の企業だと、同社の幹部がBusiness Insiderに語った。同社は、中国のような国との戦争で戦闘可能な本格的な自律型軍艦の建造を目指している。その戦争では、海軍のドローン船が重要な役割を果たす可能性がある。

そのような無人艦船は艦隊の規模と活動範囲を拡大できる。広大な海域に広がる太平洋での戦闘では必要不可欠だ。また、人間の乗組員を危険にさらすことなく、激しく争われている水路にも進出できる。

近年、海戦の戦術ではドローン技術が注目を集めている。黒海から紅海に至るまで、ドローン攻撃は軍隊に防衛戦略の見直しを迫るだけでなく、艦隊の近代化やこの先端技術を従来の戦力構造にどう統合するかという課題も突きつけている。

アメリカ海軍は、有人の艦艇381隻と無人の水上・水中艦艇134隻からなる戦闘部隊の構築を計画している。アメリカの防衛産業各社が製造する小型監視プラットフォームや戦闘システムといったドローンはすでに配備済みだ。

マサチューセッツ州沖で行われた、ブルー・ウォーター・オートノミーの戦艦の試験。マサチューセッツ州沖で行われた、ブルー・ウォーター・オートノミーの艦船の試験。Blue Water Autonomy

しかし、重要な点のひとつは、より大型で長距離航行可能な無人船の艦隊を開発し、広大な太平洋全域で海軍の到達範囲を拡大することだ。その目的は、公海上で急速に近代化を進める中国の海上戦力に対抗することにある。ブルーウォーターが自社の艦船が有用だと考えている領域がここだ。

ボストンを拠点とするこのスタートアップ企業は2024年に、太平洋での戦闘のために、すでに苦境にあるアメリカの造船業界に追加の負担をかけることなく大量生産が可能な、完全自律型の軍艦を建造することを目標に設立された。これらの艦艇は、有人艦艇と並んで戦闘に参加する。

創業以来、ブルーウォーターは「船舶規模のハードウェア」と「船舶に特化したソフトウェア」を開発してきたと、同社のCEOであり、元アメリカ海軍の技師および水上戦闘担当将校だったライアン・ハミルトン(Rylan Hamilton)は語った。

同社は自律型試験船を建造し、過去1年間にマサチューセッツ州沖で数百時間にわたる試験を実施しており、2026年に全長 150フィート(約45m)のフルスケール試作船を就航させる計画だ。

同社がBusiness Insiderに共有した自律型船舶の写真は、外洋での試験の様子を示している。

「ハードウェアの面で、我々は信頼性に重きを置いている。それはアメリカ海軍の海軍が最も望まないのは、自律型船舶が海上で動けなくなることだからだ」

自律走行船の推進試験用ハードウェアを収容するコンテナ。自律走行船の推進試験用ハードウェアを収容するコンテナ。Blue Water Autonomy

信頼性は推進技術に左右されるため、冗長性のあるエンジニアリング構造の構築と水上でのテストに重点が置かれている。

ソフトウェア面では、ブルーウォーターは、ハミルトンが説明したように、カリフォルニア州で自動運転車両のウェイモ(Waymo)を駆動する技術と同様の自律航行技術と、船舶をある地点から別の地点に移動させるオペレーティングソフトウェアを試験している。

ハミルトンによると、同社は艦船の製造前に、自社の技術を水上で反復試験している唯一の企業だ。同社では海軍とこの技術の試験を継続する契約を結んでおり、2026年にはルイジアナ州の造船所で実物大の艦船の注文を受けたいと考えている。

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