公開日時 2025年11月13日 05:00
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動物検疫広報キャンペーンで海外渡航者に輸入禁止畜産物を持ち込まないよう注意喚起する県内関係者(右側)=11日、那覇空港国際線エリア
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琉球新報朝刊
農林水産省動物検疫所沖縄支所は11日、那覇空港国際線エリアで、アフリカ豚熱(ASF)に関する広報キャンペーンを実施した。沖縄に近い台湾で10月21日に発生が確認され、日本への侵入リスクが高まったことを受けた緊急対応となった。
キャンペーンでは、国内へのハムやベーコンなどの肉製品などの持込禁止について、広報用ポケットティッシュの配布で注意喚起。アフリカ豚熱の発生を告知するポスター掲示による海外渡航者などへの情報提供もあった。同支所のほか、県やJAおきなわなど関係団体からもキャンペーンに参加した。
沖縄支所那覇空港出張所の田澤瑞帆所長は「那覇空港では国際便の4割を台湾路線が占める。ASFが発生した台湾の台中とも直行便があり、侵入リスクが高まっている」と強調した。
その上で「海外の免税店で販売している肉製品は大半が日本向けではないので、十分注意してもらいたい。万が一、肉製品を持ち込んだ場合、空港内の検疫所に寄って放棄してほしい」と呼びかけた。
(呉俐君)

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