特技のけん玉を披露する筑波大・岡城(撮影・島崎忠彦)
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 阪神からドラフト3位指名を受けた筑波大・岡城快生外野手(22)が11日、東京都文京区のホテルで入団交渉を行い、契約金6000万円、年俸960万円で仮契約を結んだ。岡山県岡山市出身のルーキーは、同県にルーツがあるとされている桃太郎にちなんだ「桃太郎作戦」でチームに溶け込む。

 「大学時代に帰省から戻った時に、お土産で持って帰っていました。結構、人気だったんですよ」

 そう語るのが、岡山の名物・きびだんごだ。桃太郎が犬、キジ、サルを味方につける際に配ったとされているものでもある。入団後も配るかと問われ「そうですね」と笑み。チームメートと交流を深めるきっかけにする。

 その立ち居振る舞いでも、人を引きつけることができる。筑波大では自他ともに認めるムードメーカーを担った。特技はけん玉で、この日も報道陣の前で披露。一芸で場を盛り上げることもできる。「(筑波大では)とにかく自分がボケていましたね。先輩、後輩問わず切れのある突っ込みが飛んできていました」。プロでもプレーで貢献するとともに、チームメートからも、ファンからも愛される選手になる。

 50メートル走5秒82の快足を武器に攻守にアピールし、激しいレギュラー争いが予想される外野の一角に割って入る構えだ。「脚力を売りに、走攻守三拍子そろったオールラウンダーというところをアピールしたい」。実力と人柄を兼ね備えた岡城が、桃太郎の旗のごとく「日本一」に貢献する。(松本 航亮)

 ◇岡城 快生(おかしろ・かいせい)2003年(平15)6月23日生まれ、岡山県出身の22歳。吉備小1年から岡山庭瀬シャークスで野球を始め、吉備中では軟式野球部に所属。岡山一宮では1年秋からベンチ入り。甲子園出場経験なし。筑波大では2年春にリーグ戦デビューし、ベストナイン3度。走力が武器で24年12月の大学日本代表合宿では50メートル走でトップの5秒82を計測。1メートル83、83キロ。右投げ右打ち。

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