【写真を見る】三重の海に異変 海水温上昇で伊勢エビの漁獲量減少し養殖タイは病気に…厳しい状況に漁師は「違う商売考えないと」 急がれる対策

41年前、三重の海では。

(記者 三重・志摩市 1984年)
「三重のことしの漁業は、赤潮に苦しめられた1年でした」

赤潮で270万匹もの養殖魚の大量死が発生。ノリの養殖も大きな被害を受けました。三重県南部は漁業が暮らしを支える主要産業ですが、40年あまりが経ったいま“より大きな異変”に直面しています。

(天皇陛下 11月9日)
「近年、気候変動の影響など多くの課題に直面している漁業関係者の皆さんには、ご苦労も多いことと思いますが、豊かな海づくりに取り組んでいる皆さんの活動が、今後とも多くの人々によって支えられ、さらに発展していくことを希望します」

(漁業関係者)
「黒潮大蛇行による漁場の変化、海水温の上昇による藻場の減少など、将来に対する不安は絶えません」

天皇陛下のお言葉や漁業関係者からのメッセージでも繰り返されたのが、“海の異変”でした。

■「黒潮大蛇行の影響で海水温上昇し“魚病”発生」

まずは「美味し国・三重」を代表する海の幸、伊勢エビ。漁の解禁は10月1日ですが、近年漁獲量が減りすぎて、志摩市の和具では漁の開始を20日も遅らせました。

(伊勢エビ漁師)
「7、8年前に比べたら激減」
Q.今後増える見込みは?
「なかなか難しい。自分たちが漁師やっといるうちに戻るかな。生活も苦しくなってくる。みんな違う商売考えないかん」

初日の水揚げは過去最悪の108キロ。これは数が減りすぎて、お歳暮用のために伊勢エビを獲りすぎないよう調整している事情もあるといいます。そして別の魚にも影響が…

南伊勢町の掛橋潤也さん。20年ほど前からタイ約6万匹を養殖していますが、近年は暖かい黒潮が伊勢志摩周辺の海に入り込む、「黒潮大蛇行」の影響を大きく受けてきました。

(タイ養殖業 掛橋潤也さん)
「黒潮大蛇行の影響で水温も上昇して、“魚病”が発生したり」

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