米国の耐久消費財および個人用品の価格は、10月に伸び率が3カ月ぶりに鈍化した。オンライン価格分析会社のオープンブランドがまとめたデータによると、販売業者による値引き幅がわずかに拡大したことが背景にある。

  オープンブランドが算出する大型商品とパーソナルケア関連商品を含む価格指数は、10月に0.22%上昇し、9月の0.48%から上昇ペースが減速した。オンラインマーケットプレイスや小売りサイト、実店舗の価格を日次で追跡しているオープンブランドは、通信機器を除く全カテゴリーで値上がりが鈍化したと指摘した。

  値引き幅は20.4%と前月から小幅に拡大し、昨年7月の幅に接近した。一方で、値引きを実施する販売業者の割合はやや低下した。家電製品と個人用品カテゴリーの両方で、価格は下落した。

  これとは別にプライススタッツがまとめるインフレ指標でも、10月の価格上昇が全体的に緩やかになったことが示された。ただし輸入品比率の高い家庭用品や家具、電子機器などの一部で強さが残った。

  ステート・ストリートのマクロ戦略責任者、マイケル・メットカーフ氏は「インフレは10月にやや勢いが停滞した」と指摘、「これから年末商戦に向けた値引きシーズンに入るため、慎重な観察が必要だ。しかし現時点でのインフレは依然強めの状態だが、警戒するほどではない」と述べた。ステート・ストリートは最近、プライススタッツを買収した。

  今回の結果が浮き彫りにしたのは、インフレに疲れた消費者が一層価格に敏感になる中で、販売業者が市場シェア維持を優先して値上げを抑制している現状だ。またここ数カ月の消費者物価に見られる関税の影響にはばらつきがあり、物価圧力の継続的な高まりにつながっていないことも示された。

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  米史上最長となった政府機関の閉鎖で、公式経済統計の発表が遅れているなか、こうした代替データの重要性が高まっている。米労働統計局(BLS)は10月に価格に関する実地調査を行えなかったため、本来なら今週13日に予定されていた10月の消費者物価指数(CPI)の発表は、見送られるリスクが極めて高くなっている。

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原題:US October Consumer Goods Inflation Slows in OpenBrand CPI Data(抜粋)

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