欧州中央銀行(ECB)は10日、気候変動リスクに関連するリスク管理をめぐり、スペインの銀行アバンカ・コルポラシオン・バンカリアに対して制裁金18万7650ユーロ(約3350万円)を科したと発表した。ECBは気候変動による影響への備えを銀行業界に求めており、制裁金を科すのは初めて。
発表によると、アバンカは気候関連・環境リスクに関する、いわゆる「マテリアリティ・アセスメント(重要課題評価)」の実施義務に一時的に違反した。ECBは、同行が欧州連合司法裁判所に異議を申し立てられるとしている。
アバンカはブルームバーグからのコメント要請に対し、今のところ返答していない。
ECBは、極端な気候変動による貸倒損失や、気候変動対策として政府の規制が強化されることで顧客が倒産するリスクに備えるよう、世界の規制当局の中でも、銀行に強く求めてきた。今回の制裁金は、内部の一部関係者すら「過干渉的」と評するECBの姿勢を表すものだ。
制裁金の金額は、違反行為が期限からどれだけ長く続いたかに基づいて決まる。ECBによると、アバンカは2024年、重要課題評価の要件を65日間にわたり満たしていなかった。
ECBはこれまでにも、複数の銀行が気候リスクを巡り同様の制裁対象になっていると述べてきた。今回の発表では、他行がどのような措置を受けるのかについては言及していない。
原題:ECB Slaps First Ever Climate-Risk Fine on Spanish Lender Abanca(抜粋)

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