アメリカ最大規模の日刊紙『Los Angeles Times』は、地元の名門ロサンゼルス・ドジャースにワールドシリーズ連覇をもたらした大谷翔平をどう見てきたのか。長年にわたる大谷ウォッチングの成果を、数々の秘蔵写真を含む印象的な写真と読み応えたっぷりの記事で結実させた、『OHTANI’S JOURNEY 大谷翔平 世界一への全軌跡』(翻訳:児島修)から一部転載でご紹介します。〈全6回/第1回から続く〉

「相棒!」トラウトの呼びかけでハグ

 【影響力の新時代。「1本の動画」で国を超えてスターになる大谷翔平】

 大谷翔平は、マイク・トラウトとの再会について詳しくは語らなかった。「普通です」彼はドジャースの春季キャンプ場での、元チームメイトたちとの再会について日本語でそう語った。

 トラウトや他のエンゼルスの選手たちが、ドジャースとの10年7億ドルの契約を祝福してくれた。トラウトとは、お互いの家族のことを尋ね合った。それだけだ。

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 だが、実際は「それだけ」ではなかった。そのときの実際の様子が、エンゼルスのインスタグラム・アカウントの動画で明らかになった。

 動画では、バッグを肩にかけたトラウトが、笑顔で大谷に向かって歩く様子が映っている。

「相棒!」

 トラウトは呼びかける。

 大谷とトラウトが右手で固く握手し、引き寄せ合って抱擁する。

 そのまま1分ほど笑顔で談笑し、その後でお決まりの写真撮影に応じた。

オオタニはデジタル時代のスーパースターだ

 よく、「1枚の写真は、千の言葉に値する」と言われる。では、1本の動画の価値は? 複数の画像を連続して表示するGIF形式のファイルには?

 大谷の場合、こうした動画や画像が、彼を単なる野球選手からさらなるスターへと変貌させる──母国以外でも。

 大谷は公の場では英語を話さず、アメリカのファンにメッセージを伝えるときは通訳を介す。

【次ページ】 オオタニの笑顔が爽やかで、表情豊かだったからだ

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