【写真を見る】【高校ラグビー】初の花園を目指す2校が対戦 名古屋vs三好 注目の愛知県大会準決勝

記念大会の今年は愛知県から2校が花園に出場できる。決勝の舞台はアジア・アジアパラ競技大会に向けて改修工事が行われたパロマ瑞穂ラグビー場だ。その前に行われる準決勝の名古屋vs三好は初出場を目指すチーム同士の注目のカード。どんなチームなのか、両校を取材した。

■6年連続10度目の花園チャレンジへ

私立の名古屋高校は創部67年目。準決勝を突破すれば6年連続10度目の決勝の舞台だ。文武両道を掲げる名古屋高校は、勉強とラグビーを両立させたうえで花園出場を目指している。

中高一貫校で、6年間一緒にプレーできる団結力は強みだ。一方で、高校から入学する選手も多くメンバー入りしていて、新たに加わる仲間が戦力に厚みをもたらしている。

今年はまずディフェンス力を磨いた。春の全国選抜大会に出場し、神奈川県の強豪・東海大相模と対戦。大型選手が揃うフォワード陣のパワーなど全国レベルとの差を知り、チームに火がついた。

ナンバーエイトの山本航大選手は高校日本代表候補選手。セットプレーやラインアウトのジャンパーとしての動きが高く評価された。特にセットプレーはチームの長年のテーマでもあった。

バックスの加茂野魁選手は、ウイングやフルバックでの活躍が期待される。兄やいとこも名古屋高校ラグビー部の出身で期待を寄せられている。

チームの悲願である花園出場に向けこれまで通りチャレンジ精神を貫く。

■少数精鋭の県立高校

県立三好高校は去年、創立50周年を迎えた。普通科のほかに、選手寮を備えた愛知県の公立校で唯一のスポーツ科学科がある。部員は33人と少数精鋭。花園出場経験はないが、県大会決勝にはこれまで5回進出している。

今田祐太監督は今年のチームを「雑草軍団が県立の雄として、キックとランを織り交ぜた攻撃力としつこいディフェンス力をもつ」と評する。

スクラムハーフの中村圭臣はテンポのいいボール捌きが武器。父親は三好高校ラグビー部のOBで、かつてトップリーグの三洋電機ワイルドナイツのスタンドオフとして活躍した。

チームのスローガンは“遂“。日頃からやり遂げる、どんな相手でも成し遂げる。初の花園出場を成し遂げる。

CBCテレビ

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