
【大阪発】藤塚大輔が見た ゆなすみに2カ月前と同じ趣旨の質問をしたら…
フィギュアスケート・ペアの、愛称「ゆなすみ」こと長岡柚奈(20)森口澄士(23)組(木下アカデミー)が、自己ベストの71・52点で4位発進しました。9月の木下グループ杯でマークした従来の最高点を5・25点も更新。3位まで1・52点差とし、GP初の表彰台を射程圏内にとらえています。
現地取材した記者は、今季1度目の自己ベストを更新した木下グループ杯の時とあえて同じような質問をぶつけました。2人のゆるやかな変化を描きます。
フィギュア2025.11.07 22:00
<フィギュアスケート:GPシリーズ第4戦NHK杯>◇11月7日◇大阪・東和薬品RACTABドーム

ペアSPで演技する長岡(左)、森口組(撮影・前田充)
3月の世界選手権と対照的
長岡の堂々とした心構えが印象的だった。
「今日のショートプログラムはすごく緊張していて。多分すごく良い練習ができていて、その分、自分たちに期待して、良い演技がしたいという気持ちが緊張につながったのかなと思うんですけど、それはすごく良いことだと思ったので、緊張を糧に良い演技を絶対にしようということをずっと考えていました」
声にも、表情にも、前向きな姿勢がにじむ。

ペアSPの演技を終え、抱き合う長岡(左)、森口組(撮影・前田充)
今春の世界選手権とは、まるで対照的な姿に映った。
米ボストンでの同選手権では、20組によるフリーへ進めばミラノ・コルティナ五輪の出場枠獲得が決まる中、51・10点の22位で進出条件を満たせなかった。
6分間練習で決めることもあった3回転ループがダウングレードとなり、その後もミスが重なった。
そこからわずか7カ月半。
短期間で目覚ましい成長を遂げている。
この間に自己ベストを2度更新し、五輪最終予選では出場枠をつかみとった。
2人の不断の努力であることは言うまでもないが、私は森口の言葉を通じても、緩やかな成長を感じ取った。

ペアSPで演技する長岡(左)、森口組(撮影・前田充)
今季初の自己新は9月…問うたこと
時計の針を2カ月前に戻す。
9月上旬。今季に入って初めてSPで自己ベストを更新したのは、木下グループ杯だった。
それまでの最高点を5・95点更新し、66・27点で3位につけた。

木下グループ杯で3位となり日の丸を背に笑顔を見せる長岡(左)、森口組=9月(撮影・前田充)
私は森口に「世界選手権で五輪の出場枠に届かなかった経験は、今どう捉えていますか」と投げかけた。
答えはこうだった。
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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。

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