By
Reuters
掲載日
2025年11月7日
インドの美容小売企業Nykaaの四半期利益は、メイクアップとスキンケア製品の堅調な需要に加え、グローバルブランドとの新たな提携が寄与し、金曜日発表の決算で前年同期比で3倍超に増加した。
Nykaaは複数ブランドの商品を取り扱い、自社メイクアップライン「Nykaa Cosmetics」も展開している – Nykaa Cosmetics
同社の正式名称はFSN E-Commerce Venturesで、9月30日に終了した四半期に3億4,440万ルピー(390万ドル)の利益を計上し、前年同期の1億400万ルピーから増加した。
今回の四半期決算は、Nykaaがコアの美容事業を一段と強化し、収益性の向上に傾注していることを浮き彫りにした。具体的には、カトリーナ・カイフのKay BeautyやリアーナのFenty Beautyの世界展開を含む戦略的パートナーシップの拡大に加え、オフラインでの存在感を強化。これにより、同社はフルスタック型のビューティー&ライフスタイル・プラットフォームへと進化している。
こうした取り組みにより、消費全体の減速にもかかわらず堅調さを保つ、280億ドル規模のインドの美容・パーソナルケア市場への対応力が高まった。美容事業の売上高は25%増の213億2,000万ルピーとなり、シャネル、韓国のスキンケアブランド「Aesura」、日焼け止めメーカー「Supergoop」といったプレミアムブランドの取り扱い拡充が追い風となった。
ヴィクトリアズ・シークレットやタイタンのMiaなどのアパレルやアクセサリーを含むファッション部門の売上は21%増となり、全体の売上高は25%増の235億6,000万ルピーとなった。
Nykaaは当四半期中にビューティストアを19店舗追加し、店舗数は265店舗に拡大。プレミアム商材への注力が奏功し、売上総利益率は前年同期の43.8%から44.9%へと改善した。
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