ロシアの限定的なNATO攻撃、いつでも可能=ドイツ軍高官

ドイツ海軍の軍事演習、補給艦で撮影(2025年9月2日、ドイツ・キール沖)。REUTERS/Annegret Hilse/File Photo

[ベルリン 7日 ロイター] – ドイツ軍の高官は、ロシアがNATO(北大西洋条約機構)加盟国への限定的な攻撃をいつでも実行できる能力を持つと警告した。実行するかどうかはNATOの対応次第だと指摘した。

ドイツ軍の統合作戦司令部のアレクサンダー・ゾルフランク中将はロイターの取材に対し、ロシアは現時点で小規模かつ短期間の地域限定攻撃を明日にでも実行可能だと述べた。ただし、ウクライナ侵攻に兵力を取られているため、大規模な作戦は困難だという。

ゾルフランク氏はまた、ロシアの軍備増強が続けば、早ければ2029年にもNATO加盟国に対する大規模攻勢の可能性があるとの見方を示した。プーチン大統領は攻撃の意図を否定し、22年のウクライナ侵攻を「NATOの拡張主義への防衛措置」と主張している。

ゾルフランク氏によると、ロシア空軍は依然として相当の戦力を維持しており、核・ミサイル戦力も損なわれていない。黒海艦隊は大きな打撃を受けたが、その他の艦隊は健在だという。地上部隊は損耗しているものの、ロシアは兵力を150万人に増員する方針を掲げており、主力戦車の保有数も限定攻撃を可能にする水準にあると述べた。

ドイツは29年までに防衛費を国内総生産(GDP)比3.5%に引き上げ、支出額を25年の約1000億ユーロから1600億ユーロ(1870億ドル)へ拡大する計画。軍人も6万人増の26万人体制にする。

ゾルフランク氏は、ロシアが攻撃に踏み切るかは、軍事力、戦闘実績、指導部の3要素に左右されるとし、攻撃があるかどうかは、NATOの対応に大きく左右されると述べた。

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