年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は7日、2025年7-9月期(第2四半期)の運用収益率がプラス5.52%だったと発表した。国内外の株高に加えて円安も寄与し、6四半期ぶりの高水準となった。

GPIFのロゴ
Photographer: Toru Hanai/Bloomberg
発表資料によると、同四半期の運用益は14兆4477億円だった。資産別の収益率では、国内株がプラス11.02%、外国株がプラス9.75%だった。外国債がプラス2.96%、国内債はマイナス1.36%と4四半期連続の損失となった。9月末の運用資産額は277兆6147億円だった。
7-9月期には日本銀行の利上げ観測の後退や米国での利下げ再開、人工知能(AI)市場の拡大期待などを背景に、日経平均株価、ダウ平均株価ともに史上最高値を更新した。運用損益は2四半期連続の黒字となり、運用収益率は2024年1-3月(プラス9.5%)以来の水準だった。

GPIFは世界最大規模の年金基金。4月から理事長には三菱UFJ銀行元常務の内田和人氏、最高投資責任者(CIO)にはゴールドマン・サックス証券出身で副CIOから昇格した吉澤裕介氏がそれぞれ就任し、新体制の下で始動している。国内外の株式や債券に幅広く投資し、収益動向は市場参加者の関心を集める。運用成果は厚生・国民年金の給付財源の一部にもなる。
内田理事長は「引き続き、長期的な観点から運用を行い、投資原則・行動規範を順守し、年金財政に必要な積立金を確保するためにしっかりと受託者責任を果たす」とのコメントを発表した。
7-9月期にTOPIXは10%上昇した。世界の株式動向を示すMSCIACWI(除く日本)も10%上昇。一方、国内の公募債市場の動向を反映するNomura BPI(除くABS)指数は1.4%下落した。米10年債利回りは8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下落した。6月末に1ドル=144円台だったドル・円相場は9月末に147円台へと円安が進んだ。
資産構成割合25年9月末25年6月末25年3月末24年12月末24年9月末24年6月末国内債券26.29%26.13%27.64%25.51%26.74%25.85%国内株式24.45%24.28%23.94%24.99%23.98%24.37%外国債券24.16%24.37%24.37%24.58%24.30%24.45%外国株式25.10%25.22%24.05%24.93%24.98%25.34%オルタナティブ資産1.62%1.62%1.63%1.65%1.50%1.59%
(内田理事長のコメントを追加するなどして記事を更新します)

WACOCA: People, Life, Style.