澄み切った川…その奥には驚きの光景が!【写真提供:しき / Shiki(@shiki_pics)さん】
虹は空にかかるもの――そんな固定観念を覆す、川の上に低くかかる虹の写真が1.9万件もの“いいね”を集め、X(ツイッター)で話題になっています。ニュージーランドで撮影されたこの奇跡的な一枚について、撮影者のしき / Shiki(@shiki_pics)さんにお話を伺いました。
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透き通る青い川の上に架かる“虹の橋”
「人生で初めて出合った川にかかる虹」
そんなひと言が添えられた写真には、エメラルドブルーに輝く清流が写っています。雄大な山々がそびえ、手前には緑豊かな木々があり、川の上にはくっきりとした虹のアーチが架かっています。
まるで絵画のような光景が、一瞬の奇跡として写真に収められた一枚。投稿には1.9万件もの“いいね”が集まりました。また、リプライ(返信)には、「奇跡のような景色ですね」「こんなの初めて見ました」「心が浄化されました」「天は最高の芸術家ですね」といった感動の声が寄せられています。
走る列車から撮り続けて収められた“唯一の一枚”
しきさんが撮影した川にかかる虹【写真提供:しき / Shiki(@shiki_pics)さん】
この写真が撮影されたのは、ニュージーランド旅行中のこと。しきさんは観光列車の展望デッキから、刻々と変わる車窓の景色を楽しんでいました。
「撮影時間は午前10時頃で、列車が平地から山の中に向かうにつれて、徐々に霧雨が舞い始めました。すると、遠くに見える川の上に、低く虹が架かっていることに気がつき、撮影を始めたんです」
しかし、走る列車からの撮影は想像以上に困難でした。シャッターチャンスは一瞬です。
「走る列車からの撮影で構図や虹の見え方が一定しなかったため、虹が見えなくなるまで、とにかく写真を撮り続けました。大量に撮影したなかで、この写真だけが木々の隙間から虹をくっきりと写せた唯一の一枚です。偶然の産物で、幸運に恵まれたと思っています」
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