自治会ごとに各世帯へと回される回覧板。担当者の負担を軽減しようと「デジタル回覧板」の実証実験が進んでいます。利便性に加えて情報の速達性にも優れ、普及が期待されています。

福井市が本格導入に向けて実証実験を続けているデジタル回覧板「タウンデジボ」。スマートフォンのアプリで、市からの広報や地域のお知らせなどを確認することができます。

福井市の和田地区では自治会に加入している3500世帯のうち55%の世帯が利用していて、お年寄りでも使いやすい簡単な操作が好評です。
■和田公民館 五十嵐利幸館長
「普通にLINE メールとかやり合いをしているくらいのレベルの話なので、データの引っ張り出しとか画面の拡大をするとかを普通にできれば使える」
導入が進む背景には、従来の方法で回覧板を用意する際の担当者の負担がありました。
■問屋南自治会・清水正喜会長
「私も仕事をしているので、なかなか配布してその日に班長とかに持っていけるものでもない」

担当者の負担軽減に加え、デジタル化による新たなメリットも生まれています。運動会など天候に左右されるイベントで、開催の判断が直前になっても対応が可能になりました。
■問屋南自治会・清水正喜会長
「現役で働いている人やアプリに使い慣れている人は、アプリの良さは俊敏さだと思う。情報が早い。どこでも見られる」

福井市では今年度いっぱい、市内の自治会長向けに説明会を開くことにしていて、市内全域で導入を進める方針です。
■福井市地域振興課・坂井充主幹
「役員の負担軽減につながるのではないかと期待している」
なお市では今後、防災に関する通知もアプリに搭載する方向で検討を進めています。

回覧板は、市や公民館から各自治会の会長宅へと郵送で届けられています。その数は1531あり、地区によっては自治会長から班長などを介して住民に回覧する仕組みです。

配布している情報は、市が発信するものでは広報や議会だよりなどがあり、公民館からもイベント案内などが定期的に届きます。これに加えて自治会独自の情報もあり、回覧の頻度は少なくとも月1回以上だということです。

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