スペインのRecover、H&Mにリサイクルコットンを供給へ – FashionNetwork 日本

スペインの素材リサイクル専門企業Recoverは、スウェーデンの衣料大手H&Mと複数年にわたる契約を締結し、同社にリサイクルコットン繊維「RCotton」を供給すると発表しました。

Recover

両社の協業は今回が初めてではありません。RecoverとH&Mはこれまでも、Recoverが開発した機械的リサイクルによるコットンを用いたコレクションを展開してきました。今回の合意は、リサイクル素材の持続可能な調達に一層重点を置く協業の基盤を築くものです。

H&Mのマテリアル＆コンポーネント担当責任者、Ulf Krigsman（ウルフ・クリグスマン）氏は次のように述べています。「リサイクル素材や持続可能な方法で調達された素材の入手可能性と価格面での手に届きやすさを高めるため、当社は革新的なソリューションやインフラに投資し、それらを大規模に検証・開発しています。Recoverの専門性と、商業規模でリサイクルコットンを供給できる実証済みの能力は、2030年までにリサイクル素材または持続可能な素材のみを使用するという当社の目標の達成に向けた、貴重なパートナーとなります。」

Recoverはすでに2022年初頭に、衣料品流通の大手、オランダのC&Aと同様の契約を結んでいます。この4年にわたるパートナーシップは、リサイクル素材の供給に関するものです。同社はアイルランドのPrimarkとも協業しています。

RCottonに加え、Recoverは、リサイクルポリエステルを最大40%含むリサイクルコットン「RMix」や、使用済みジーンズを原料に再生した繊維「RDenim」も開発しています。さらに「Recover One」は、近い色調の生地を反毛して得られる有色繊維です。

Recoverは最近、T2Tアライアンスに加盟しました。このロビー団体は年初に、テキスタイル・トゥ・テキスタイルのリサイクル専門企業（Circulose、Syre、Circ、Re&Up）によって設立され、特に欧州の公的機関に対して業界の声を届けることを目的としています。