トランプ氏、エヌビディアのAI最先端半導体「他国に渡さない」

 トランプ米大統領は2日、米半導体大手エヌビディアの人工知能(AI)用最先端半導体「ブラックウェル」について、他国には渡さないと述べた。写真はブラックウェルGPU。台北で昨年6月撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)

[2日 ロイター] – トランプ米大統領は2日、米半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabの人工知能(AI)用最先端半導体「ブラックウェル」について、米国企業向けに確保され、中国やその他の国には提供されないと述べた。

2日に放映されたCBSの番組「60ミニッツ」の録画インタビューと、大統領専用機内での記者団へのコメントで、トランプ氏はエヌビディアが提供する最先端のブラックウェル半導体を利用できるのは米国の顧客だけであるべきだとした。

「最先端のチップは、米国以外の誰にも渡さない」とCBSに語り、「(ブラックウェル)チップは他の人々には渡さない」という大統領専用機内での先の発言を繰り返した。

こうした発言はトランプ大統領が米国の最先端AI半導体に対して、これまで米当局者が示していたよりも厳しい制限を課す可能性があることを示唆している。

トランプ政権は7月、重要な技術分野で中国に対する優位性を維持するため、規制緩和や同盟国への輸出拡大に向けたAIに関する新たな政策計画を発表した。また、エヌビディアは先月末に最先端AIチップ「ブラックウェル」26万個以上を韓国政府とサムスン電子(005930.KS), opens new tabを含む同国大手企業に供給すると発表した。

トランプ氏はCBSに対し、中国企業への最先端のブラックウェル製品の販売は許可しないと語ったが、中国企業がより性能の低いバージョンを入手する道は否定しなかった。「エヌビディアとの取引は認めるが、最先端という点では認めない」と述べた。

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