暗号資産取引所Ripioは、アルゼンチンペソに連動するステーブルコインwARSをローンチ。地域内の国際送金を促進する。
アルゼンチンの暗号資産(仮想通貨)取引所Ripioは2日、アルゼンチンペソに連動するステーブルコインwARSをローンチした。
同社は2500万人以上の利用者を抱える大手プラットフォームで、wARSはアルゼンチンペソ(ARS)と1対1の価値を維持するよう設計されている。
この仮想通貨はイーサリアム、Base、World Chainの各ネットワークで利用可能となり、銀行や米ドルへの両替を介さず世界中への送金を実現する。
インフレ率292%から31.8%へ改善
この発表は、アルゼンチンのインフレ率がハビエル・ミレイ政権下で2024年4月の292%から31.8%まで大幅に改善する中で行われた。
変動の激しい通貨環境下で安定した決済手段への需要が高まっており、ラテンアメリカではアルゼンチンとブラジルがステーブルコイン利用を牽引している。
世界経済フォーラムの報告によると、2024年のステーブルコイン市場は27兆ドルを超え、ビザとマスターカードの年間取引量を合わせた額を上回る規模に達した。
市場は米ドル連動型が主流だが、セラーノ氏は地域通貨を用いることで新しい仮想通貨を創造すると述べている。
サム・アルトマン関連ネットワークも採用
wARSをサポートするネットワークの一つであるWorld Chainは、OpenAIサム・アルトマンCEOとアレックス・ブラニア氏が共同設立したWorldによって開発された。
Ripioの今回の取り組みは、法定通貨をブロックチェーンエコシステムに統合する戦略的な動きとなる。
同社のセバスティアン・セラーノCEOは、wARSをラテンアメリカの法定通貨に連動する一連のステーブルコインの第一弾と位置づけ。
デジタル決済や国際取引を主な用途として想定している。
Ripioは今後数カ月以内に、他のラテンアメリカ通貨に連動するステーブルコインを立ち上げる計画だ。
地域全体の国境を越えた支払いを促進することを目指している。
wARSは、インフレが長年の課題であったアルゼンチン国民の貯蓄や送金、日常的な支払いの方法を変える可能性を秘めており、その役割が注目される。

日本語版CryptoDnesライター。2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。

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