サッカー日本代表と縁が深いクラブの1つはアイントラハト・フランクフルトだ。長谷部誠や鎌田大地らの活躍によってドイツ屈指の強豪となったクラブに今季、堂安律も加入した。彼らがチームに何をもたらしたと見ているか、ドイツ専門誌の番記者に記してもらった。〈全2回。翻訳・構成/井川洋一〉
クイズ…フランクフルトが昨季13年ぶりに欠いたものは?
読者の方に、ひとつクイズを出したい。
昨シーズンのアイントラハト・フランクフルトが、13シーズンぶりに欠いていたものは何でしょう? 答えは、あなたの国に関連している。
そう、2011-12シーズン以来、初めてファーストチームのスクアッドに日本人選手の名前がなかったのだ。
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一昨季終了時に、10シーズン在籍していた長谷部誠が現役を引退。前編で記したように、堂安律の獲得がうまくいかず、フランクフルトと縁の深い日本人の選手が、ついにいなくなっていた。
だが今季にその27歳のレフティーを迎えることができ、再びフランクフルトと日本のつながりが確保されている。堂安はフランクフルト史上6人目の日本人選手だ。フットボールにおいて──それだけに止まらないが──、繋がりの強いドイツと日本だが、歴代で6人以上の日本人選手を抱えてきたのは、フランクフルトとシュツットガルトだけだ。
ただしシュツットガルトの日本人選手がドイツ1部リーグでプレーしたのは、400試合に満たない。一方、フランクフルトの日本人選手は500試合を超えている。当然、ブンデスリーガの最多記録だ。
パイオニアはタカハラだった
近年のフランクフルトの躍進には、あなたの国の選手たちが大きく貢献している。これは決して誇張ではない。
「日本人選手はブンデスリーガにすごくフィットしている。メンタリティー、スキル、そしてカルチャーに通じるところがあるからだろう」と話したのはフランクフルトのスポーツ・ディレクター、マルクス・クロシェだ。
またフランクフルト・アム・マインという街は、国際金融の中心地であり、様々な国の人々が暮らすグローバル都市で、日本企業の駐在員も多い。欧州の中で、日本人にとって暮らしやすい街のひとつと言える。
フランクフルトにおける日本人フットボーラーのパイオニアは、19年前に加入した高原直泰だ。

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