公開日時 2025年11月02日 05:00

県系4世 芸能祭に出演へ 舞踊新人賞に合格 ブラジルの大工廻さん
琉球古典芸能祭に出演する大工廻ルーカスさん(中央)と指導する谷田嘉子さん(右)、金城美枝子さん=10日、那覇市の琉舞道場

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琉球新報朝刊

 【那覇】2日に那覇市の琉球新報ホールで開催される第59回琉球古典芸能祭に、ブラジルから県立芸術大に留学している県系4世の大工廻(だくじゃく)ルーカスさん(35)が出演する。大工廻さんは第59回琉球古典芸能コンクールの舞踊新人賞に合格した。芸能祭では他の合格者と共に「揚作田(あぎつぃくてん)」を踊る。
 大工廻さんはブラジル・アララクアラ市出身。琉舞や民謡が好きな祖母の影響で4~5歳ごろには踊りをまねしていたという。2008年にサンパウロ市にある玉城流扇寿会の斎藤悟琉舞道場に入門し、バスで4時間かけて通った。2年前にサンパウロ市に引っ越した。
 過去にも3回、市町村などの研修制度を利用し沖縄を訪れた。今年4月から1年間の予定で県立芸大に留学している。さらに扇寿会の谷田嘉子、金城美枝子両家元に舞踊を教わり、コンクールに挑戦。新人賞に合格した。「沖縄にいる間に優秀賞の課題も習いたい」と次を見据えている。
 大工廻さんは琉舞を通して「歴史や昔の人々の思いを知り、アイデンティティーが感じられる」と語る。「沖縄で得たものをブラジルのウチナーンチュに伝えたい」と意気込む。
 金城さんは「まじめで教えがいがある。ブラジルで琉舞を発展させてほしい」と期待を寄せている。(伊佐尚記)

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