カナダのカーニー首相は、米関税に反対するオンタリオ州のテレビ広告についてトランプ米大統領に謝罪したことを認めた。また、より良い貿易協定に向け米国と交渉する用意があると述べた。

  カーニー氏は11月1日、韓国・慶州で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議後の記者会見で、「大統領に謝罪した」と語った。

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韓国・慶州でのAPEC首脳会議後に記者会見したカナダのカーニー首相

写真家:Jung Yeon-je/AFP/Getty Images

  同氏は、問題の広告を放送前に見て、オンタリオ州のフォード州首相に対し放映しないよう求めたと語り、「私だったらあの広告は出さなかっただろう」と述べた。

  さらに、「私は首相として米大統領との関係に責任を持っている。いろいろなことが起きる。良いことも悪いこともあるが、私は謝罪した」と話した。

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  トランプ氏はこれに先立ち、カーニー氏から謝罪を受けたと明かしていた。

  トランプ氏は大統領専用機内で記者団から両国の交渉は再開するかどうか問われ、「再開しない。だが、私はカーニー氏ととても良い関係にある。彼のことはとても好ましく思っているものの、彼らがやったことは間違っていた」と述べた。

原題:Carney Says He Apologized to Trump Over Tariff Advertisement(抜粋)

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