国指定名勝「吾妻峡」は、利根川の代表的な支流・吾妻川の長野原町から東吾妻町の町境付近にある美しい渓谷だ。ここは数万年以上の浸食作用によってつくられた断崖絶壁の渓谷で、交通の障害そして、この地の経済や文化を東西に二分してきた。

 この吾妻渓谷に建設された八ッ場ダムは、時間と建築費などで過去に問題になったが、2020年にようやく完成した。堰き止められてできたのが「八ッ場あがつま湖」だ。

 11月になると周辺の紅葉が美しく、ハイキングコースもいくつかある。紅葉狩りするには自分に合ったコースを歩くとよいだろう。八ッ場ダムには蕎麦屋などの店もあり、八ッ場あがつま湖を遊覧する水上バスもあるので家族で楽しめる場所だ。

 アクセスは、電車の場合はJR渋川駅からJR吾妻線に乗り、群馬原町駅で下車、そこからバスで30分。岩島駅からは徒歩で50分かかるが、2025年は11月1日~16日の紅葉時期に期間限定のシャトルバスを運行する。本数が限られているので、東吾妻町のWebサイトなどで調べてから行ってほしい。

 クルマならば、関越道 渋川伊香保ICから上信道(一部開通)で60分。八ッ場ダムに駐車場があるのでそこから歩くとよいだろうし、下流にもいくつか駐車場があるので、歩くのが不安な人は駐車場周辺でも十分楽しめる。紅葉狩りにはよい場所だ。

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