欧州連合(EU)は中国から特定の製品を輸入するに際して、同国の輸出業者に重要な原材料を供給させる新たな貿易上の措置を検討している。

  事情に詳しい関係者によると、この措置は当局者の間で「物納関税」と呼ばれており、レアアース(希土類)など重要な原材料に対する中国の輸出規制を巡り外交的な解決が見いだせなかった場合、EUが検討する選択肢の一つに挙げられている。

  EUの行政執行機関、欧州委員会が協議しているその他の選択肢には、中国が依存する財やサービスを標的とした輸出制限などがあるという。

  協議は継続中で、いかなる決定もまだ下されていないと、関係者は匿名を条件に述べた。全ての措置は欧州委員会で合意し、主要加盟国の支持を得ることが必要になる。ドイツを含む一部の加盟国は、貿易摩擦がエスカレートすることへの懸念から、中国に報復措置をとることに消極的な姿勢を示している。

  欧州委員会の報道官はコメントを控えた。

  中国の通商担当当局者のチームはブリュッセルを訪問中で、31日にEU側と会談する予定。EUは長期的な許可制度など域内の輸入業者に安定し確実性の高い供給を保証する枠組みを整えたい考えだが、一方で対抗措置も議論している。

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原題:EU Debates ‘In-Kind’ China Tariff to Ensure Critical Materials(抜粋)

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