救急隊員の資質向上と意識の高揚を図る

(2025年10月31日)

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第30回秋田県救急隊員セミナー(秋田県消防長会主催)が、10月31日(金)に文化会館で行われ、県内の救急業務にかかわる関係者など約240人が参加し開催されました。

救急隊員セミナーは「進取果敢 秋田の救急はここから変わる~世界文化遺産の街 北秋田からの挑戦~」をテーマに、救急活動における症例、体験並びに研究成果を互いに披露し、医療機関等から指導・助言を受けながら救急に関する知識を高め、救急隊員の資質向上と意識の高揚を図り、救急業務の円滑な推進に資することを目的としています。

開会式では、開催地を代表し松橋雅徳北秋田市消防長が「本セミナーのメインテーマ~進取果敢 秋田の救急はここから変わる~とした。平成3年の救急救命士法施行の改正以来、社会構造の変化、感染症への対応、働き方改革など救急対応を取り巻く環境はめまぐるしく変化しているため、現状の課題や今後の展望などについて活発な意見がなされ、救急隊のこれからを考える一助になればと思う。最後に、本セミナーの目的が十分に達成され、秋田県の救急のレベルアップになることを期待する」などとあいさつを述べました。

続いて、津谷市長が「本日のメインテーマ~進取果敢 秋田の救急はここから変わる・世界文化遺産の街 北秋田からの挑戦~のもと、救急隊員や医療従事者の皆さんが一堂に会し、日頃の活動症例や課題について意見交換を行うことは非常に意義深いものと考える。今日のセミナーが、今後の活動の質の向上や地域医療のさらなる発展につながることに心から期待する」などと全県から集まった参加者を歓迎しました。

基調講演では、秋田大学大学院医学系研究科救急集中治療医学講座の奥山学准教授が「Make Akita Great Againー変わる救急、変える覚悟」と題して講演しました。

症例発表では、各地区の消防職員が「ROSC症例を経験して~現場での早期薬剤投与に向けた取り組み~」、「現場薬剤投与を実施し、心拍再開した症例」、「現場薬剤投与の本格的開始にあたり」と題してそれぞれの事案の対応などを紹介しました。

パネルディスカッションでは『「目撃なし心静止」に対するアドレナリン投与について』をテーマに、各消防本部のパネリストから事例発表のあと、医師の助言を受けながら意見を交換しました。


 [304KB]あいさつを述べる松橋消防長


 [286KB]歓迎のあいさつを述べる津谷市長


 [541KB]奥山准教授による基調講演


 [400KB]症例発表の様子

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