メキシコのシェインバウム大統領は27日、米国が同国との通商合意に向けた期限を数週間延長すると明らかにした。トランプ米大統領がメキシコに課している追加関税措置の発動を再び猶予する形となる。

  シェインバウム氏によると、トランプ氏と25日に短時間の協議を行い、議論が続いている非関税障壁に関する合意形成の時間を確保するため交渉期間を延長することで一致した。27日の定例記者会見で明らかにした。

  トランプ氏は当初、合成麻薬フェンタニルを巡り特定のメキシコ製品に課している関税を25%から30%に引き上げる期限を11月1日に設定していた。この関税は、米国・メキシコ・カナダ貿易協定(USMCA)で保護されていない製品に適用される。

  シェインバウム氏は「現時点で、11月1日に特別な関税が発動される状況にはない」と述べ、両国が合意に近づいており数週間以内に再び協議を行うことでトランプ氏と合意したことを明かした。ホワイトハウスはコメント要請にすぐには応じなかった。

President Sheinbaum Delivers First Year Report

メキシコのシェインバウム大統領(10月5日)

Photographer: Mayolo Lopez Gutierrez/Bloomberg

  この発表を受け、メキシコ・ペソは対ドルで一時0.5%上昇した。

  スタンダードチャータードのエコノミスト、ダン・パン氏は大統領発言について、「米国との通商協議でメキシコが比較的有利な立場にあるとの市場の楽観を後押ししている」と指摘した。

  トランプ氏はこれまで、鉄鋼、アルミニウム、自動車など幅広いメキシコ産品に関税を課してきたが、一方で交渉する意思も示しており、関税引き上げの延期や一部品目の免除をシェインバウム氏との協議後に決めている。

 

原題:Sheinbaum Says US Extending Trade Deadline for Several Weeks (2)(抜粋)

— 取材協力 Catherine Lucey, Leda Alvim and Kelsey Butler

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