2025年10月30日 19:53

2027年開業予定のアパホテル熊本駅前
TSMCの熊本進出を契機により一層外国人観光客の増加が期待されます。こうした中、県内ではビジネスホテルの進出が相次いでいて、あの大手ビジネスホテルも新規建設に着工しました。
30日、熊本駅の近くで行われたのは、全国にホテルを展開するアパグループの起工式。県内で2棟目となるホテルを建設します。アパホテル熊本駅前は地上14階建て。147室の客室を備え、再来年8月の開業を予定しています。新たなホテルを構える背景は。
■アパグループ・元谷拓専務
「熊本の町や人口のポテンシャルを考えると(ホテルが)10棟や20棟あってもおかしくないくらいの町の魅力が人口的に見ても半導体の工場や観光地やビジネス地として(ホテルが)まだまだ足りていないという感覚がある」
追い風となっているのが、インバウンドの過熱と半導体関連企業の進出。熊本では、ホテルの建設ラッシュが続いています。県内に宿泊した外国人観光客は、コロナ禍で激減したもののその後回復し、去年は143万9000人を超え、過去最多を更新しました。
顧客獲得の競争が激化する中、他と差別化しようとリニューアルしたホテルも。1975年創業のホテルサンルート熊本は10月1日、「HOTEL TAU, KUMAMOTO」として生まれ変わりました。特徴のひとつが「ブックライブラリー」。約5000冊の本が並び、11月1日から宿泊者以外も利用できるようになります。
※宿泊者無料、宿泊者以外:1時間以内1100円、1時間以上2200円(税込)
■平井友莉アナ
「蔵書の中には外国語に翻訳された夏目漱石の本もあります」
この場所が夏目漱石の旧家跡地であることから、漱石に関する本や熊本の文化を学べる本などを中心に選んでいます。さらに2年前には一部の客室を外国人旅行者向けに改装。長期滞在する人が多いため、キッチン付きの部屋を設けました。
■ホテルタウ熊本・佐藤達郎社長
「今後数年インバウンド需要は増えていくと見込んでいるので、コンセプトを持って当館は文学を中心とした観光拠点として生き残りをかけていきたいと思っています」
外国人宿泊客が増える中でのビジネスチャンス。熊本のホテル業界はこれから大きく変わりそうです。
最終更新日:2025年10月30日 19:53
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