トランプ米大統領は30日、韓国が米国の造船所で原子力潜水艦を建造する計画を承認した。韓国の李在明大統領は前日、潜水艦用の核燃料供給をトランプ氏に要請していた。

  トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で「われわれの軍事同盟はこれまで以上に強固であり、それに基づき彼らが現在保有している旧式ではるかに機動性の劣るディーゼル潜水艦ではなく、原子力潜水艦を建造することを承認した」と説明した。

  これは北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が海軍戦力の強化を進める中での動きとなる。金総書記は、ロシア製のシステムを組み込んだと兵器専門家が分析する新型の駆逐艦を建造しており、今週に艦対地巡航ミサイルの実験も実施した。

  李大統領は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて慶州で実施された米韓の首脳会談でこの要請を実施。通常兵器を搭載した潜水艦があれば、韓国は北朝鮮および中国の艦艇の追跡を改善でき、米軍の作戦上の負担を軽減できると述べていた。

  李大統領の事務所はその後、同氏は特定の国ではなく、北朝鮮や中国に面する韓国の海域で運用される潜水艦について言及したと説明した。

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  トランプ氏は、米ペンシルベニア州フィラデルフィアの造船所で韓国は原潜を建造することになると述べ、それが米国の造船業界を後押しすると強調した。

  両国は首脳会談後、米造船セクターへの1500億ドル(約22兆9000億円)規模の投資を含む貿易合意に達した。

原題:Trump Greenlights Building Nuclear-Powered Sub for South Korea(抜粋)

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