私たちの工場は賃貸物件です。
もともと教会が所有していた建物を、「改築可」という条件でお借りしています。
これまでの家主は、私たちの事業内容にとても理解がありました。

 


11年前、私たちが借りる前の工場の様子(2014年撮影)

 


改装を重ねた現在の工場。窓の位置はそのまま、屋根は高くしてあります(2025年10月撮影)

 

農家からの原料調達の難しさ、スーパーからの入金の遅れ…。
農産物加工の事業は立場が弱く、
外国人である私は担保もなく、融資を受けることもできません。

 

コロナ禍の頃には、スーパーの売上が半減し、輸出も止まりました。
家賃を支払えない時期もありましたが、
家主は「事業が安定したら返せばいい」と寛容に待ってくださいました。

 

しかし2024年6月、新しい家主に変わったことで方針が一変しました。
「滞納分を2か月以内に全額返済できない場合は、契約を更新しない」
――そう通告され、突然、退去の危機に直面しました。

 

当時、7か月分の家賃を滞納しており、弁護士に呼び出されて、
工場長とともに厳しい通達を受けました。
「普通なら1か月で追い出すところを、7か月も待っている」
その言葉に、何も言い返すことはできませんでした。

 

こうした状況のなかで、事業を守るために、
やむを得ずご支援金の一部を債務返済に充てる決断をしました。

 

そのおかげで工場を退去せずに事業を継続することができ、
その後の再建策が功を奏し、今日に至っています。

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