昨年度、山梨県内の小中高校での不登校の人数は2377人で、過去最多となりました。

 また、命や財産などに関わる「いじめの重大事態」も、過去最多の12件に上りました。

 県教育委員会によりますと、昨年度に30日以上欠席した公立の小中高校の児童・生徒は、前の年度を50人上回る2377人でした。

 9年連続の増加で、過去最多を更新しました。

 小中高校の内訳をみると、高校では減少した一方、小中学校でそれぞれ、増加しています。

 不登校の児童生徒から学校が受けた相談は「学校生活に対しやる気が出ない」や、「生活のリズムの不調に関するもの」などが多いということです。

県教委特別支援教育・児童生徒支援課 玄間修課長

「(調査時点で)まだ5類移行してから1年経っていない中での子どもたちの変化になる。ストレスを抱える児童生徒の増加や生活環境の変化、学校生活においても様々な制限があった中で、交友関係がうまく築けなかったことなど全く影響がないとは言えない」

 また、昨年度、公立の小中高校などで確認されたいじめの件数は、前の年度から1割近く減り、7609件でした。

 一方、命などに関わる「いじめの重大事態」は、前の年度より1件多い12件と過去最多でした。

 増加の理由について、県教委は「保護者の申し出などを積極的に調査し、認定したため」と説明しています。

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