
10月29日 インドと欧州連合(EU)は、自由貿易協定(FTA)交渉について、鉄鋼、自動車、炭素税などEUの規制についてさらに協議が必要との認識で一致した。写真は4月3日、印グジャラート州ラージコートで撮影(2025年 ロイター/Amit Dave)
[ニューデリー 29日 ロイター] – インドと欧州連合(EU)は、自由貿易協定(FTA)交渉について、鉄鋼、自動車、炭素税などEUの規制についてさらに協議が必要との認識で一致した。センシティブな問題であることが理由としている。
インドのゴヤル商工相は26─28日にブリュッセルを訪問し、 セフコビッチ欧州委員(通商担当)と会談。双方は今年末までにFTAをまとめる目標を再確認した。
ゴヤル氏は「透明で予測可能な貿易枠組みを促進する、公平でバランスの取れた合意を目指している。今回の協議は生産的かつ意義深いものだった」と述べた。
双方は、未解決の懸案事項について「合意可能な着地点」を探り、センシティブではない工業品の関税区分について早期に最終決定することで合意。
インド側は、繊維や皮革といった労働集約型産業に対する優遇措置の必要性を改めて強調するとともに、EUの炭素税や新たな規制措置に懸念を示した。
セフコビッチ氏は、今回の協議について、インドとEUの間にある「政治的信頼の深さ」を反映していると表明。「貿易と経済安全保障を強化する公平な解決策を見いだす決意を共有している」と強調した。
EUの専門チームが来週インドを訪れることも明らかにした。
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