横山優(撮影地アルバセテ)

 2010年のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会を制した元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが、ジュニア時代に加入したLALIGA アルバセテ・バロンピエのジュニアユース(カンテラ)に2シーズン在籍した日本人選手がいる。14歳の中学3年生、横山優で現在は日本に帰国し、再度18歳からスペインのクラブでプレーするためにトレーニングを続ける日々だ。

 東京都東村山市出身の横山は、2002年のW杯日韓大会で優勝した元ブラジル代表MFロナウジーニョの動画を見て心が動いた。しかし、小学1年生の初めは自分に自信がなく、チームメートを見返そうと夏から本格的にサッカーに打ち込むようになった。

 1年生から3年生まではチームに所属したが、チーム活動がない日は常に公園での個人特訓に励んだ。

 4年生から6年生まではどこにも所属せず、公園での特訓を続けながら、足りないものを補う環境を探し、プレーの改善を繰り返した。

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