高齢化や担い手不足が課題となる中、山梨県甲府市が28日、スマート農業機械の実演会を開きました。
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スマート農業機械は省力化の切り札として、全国で導入に向けた取り組みが進んでいます。
会場では人の後を追いかけて荷物を運ぶ運搬機や、 リモコン操作で農薬を散布できる機械など、 資格が不要で手軽に扱えるスマート農業機械が紹介されました。
このうち、リモコン型の農薬散布機は、 操作画面に映る映像を見ながら遠隔で散布ができるため、作業者が農薬を浴びずに安全に作業できる点が注目を集めていました。
体験した農家
「枝を切って下に置いとくのですが、それを今までは一輪車に乗せて、一定の場所に集める作業が必要だったが、(運搬機)がついてきてくれることで、非常に楽になるかなと思う」
市の担当者や参加農家によりますと、ドローンは操縦資格が必要なため、作業を委託するケースが多いということですが、自分で操縦できれば導入のハードルがぐっと 下がるかもしれないということです。
甲府市 就農支援課 佐野研一課長
「少しでも農家の抱えている課題を解決して、甲府の農業振興がより良い方向に進んでくれることを期待している」
市は今後も実演会などの機会を通し、スマート農業機械の普及に努めていくとしています。
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