
米国時間の原油先物は約2%安となり、3日続落した。写真はOPECのロゴを使ったイメージ。2023年10月、ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボ市撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ヒューストン 28日 ロイター] – 米国時間の原油先物は約2%安となり、3日続落した。ロシアの石油大手2社に対する米国の制裁措置が世界的な供給量に与える影響を見極めようとする動きや、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の増産観測が背景。
清算値は北海ブレント先物が1.22ドル(1.9%)安の1バレル=64.40ドル。米WTI先物は1.16ドル(1.9%)安の60.15ドル。
先週は両先物とも、トランプ米大統領が2期目に入って初めて、石油大手ルクオイル(LKOH.MM), opens new tabとロスネフチ(ROSN.MM), opens new tabを対象としたウクライナ関連の対ロシア制裁を科すと発表したことを受け、週間で6月以来の大幅な上げを記録していた。
ドイツの経済相によると、米政府はロスネフチのドイツ事業について、もはやロシアの管理下にないため制裁の対象から除外されると文書で保証したという。
プライス・フューチャーズ・グループのシニアアナリスト、フィル・フリン氏は「トランプ大統領がドイツにこの制裁適用免除を与えたことで、制裁に関してより柔軟な対応が取られるという印象が強まり、供給が劇的に引き締まるという差し迫った懸念が幾分払拭された」と指摘した。
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