ウクライナ、和平交渉の用意あるが領土は譲らず=ゼレンスキー氏

ウクライナのゼレンスキー大統領(写真)は、和平交渉に応じる用意はあるものの、領土を譲るために自国軍が戦場から退くことはないと述べた。10日の提供写真(2025年 ロイター/Ukrainian Presidential Press Service)

[キーウ 28日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は、和平交渉に応じる用意はあるものの、領土を譲るために自国軍が先に戦場から退くことはないと言明した。また、ロシアやその同盟国であるベラルーシの領土以外であれば、喜んで会談に応じる考えを示した。

ゼレンスキー大統領は28日に公表された記者団へのコメントで、ウクライナと欧州の当局者が31日、もしくは11月1日に会合を開き、停戦計画の詳細を協議する予定と明らかにした。「これは紛争を終わらせる計画ではない。まずは停戦が必要だ」とし、「外交を開始するための計画だ」と述べた。

また、一段と厳しい対ロシア制裁を可決するよう米議会に求めたほか、ウクライナはあと2─3年は欧州の同盟国からの安定した資金を必要としていると述べた。

さらに、紛争終結に向け、中国の圧力に期待を表明。「中国がロシアに対し、この戦争を終わらせ、いかなる形でも戦争の継続を支援しないよう圧力をかけることを強く望んでいる」と述べた。

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